交通事故に遭った場合、加害者や保険会社から賠償金を受け取る権利があります。賠償金は、事故によって被った損害を補填するために支払われるもので、大きく分けて「治療費」「慰謝料」「休業損害」などが含まれます。正確な賠償金を受け取るためには、基準を理解し、適切な手続きを進めることが重要です。

1. 治療費

賠償金の中で最も基本的な項目が治療費です。
・医療機関での診察料、薬代、接骨院での治療費などが対象となります。
・自賠責保険の場合、120万円までが上限となりますが、それを超える場合は任意保険が適用されます。

2. 慰謝料

精神的苦痛に対する補償が慰謝料です。
・自賠責保険の場合、「1日あたり4,300円」を基準としていますが、実際には通院日数や治療期間をもとに計算されます。
・具体的には、「実通院日数× 2」と「総治療期間」のいずれか短い方に4,300円を掛けた金額が支払われます。

3. 休業損害

事故によるケガで仕事を休まざるを得なかった場合、収入の減少を補償するための損害です。
・給与所得者の場合、日額の収入（給与÷ 30日）が基準となり、休業日数を掛けた金額が支払われます。
・主婦や自営業の方も対象となり、家事労働や事業への影響が考慮されます。

4. 後遺障害慰謝料

後遺症が残った場合、等級に応じた慰謝料が支払われます。後遺障害等級は1級から14級まであり、等級が高いほど慰謝料額も増加します。

1. 医療機関や接骨院での記録を残す
治療記録は重要な証拠となります。通院頻度や治療内容が正確に記録されていることが、慰謝料や治療費の請求を有利に進める鍵です。

2. 領収書や交通費の記録を保管
交通事故の治療にかかった費用はすべて請求対象です。電車代やタクシー代、ガソリン代なども忘れずに記録しましょう。

3. 早めに弁護士や専門家に相談する
賠償金請求には専門的な知識が必要です。保険会社との交渉が難しい場合、弁護士や接骨院の専門家に相談することでスムーズに進められます。

Q1. 自賠責保険で治療費がカバーされない場合はどうなりますか？

A1. 任意保険が適用される場合が多いです。
自賠責保険の上限を超える場合、任意保険から追加で治療費が支払われます。また、自費で支払った場合でも、後から保険で補填されることがあります。

Q2. 通院しない日も慰謝料を請求できますか？

A2. 通院日数が基準になりますが、治療期間全体を考慮した計算も可能です。
具体的には、「実通院日数× 2」か「総治療期間」のいずれか短い方が計算の基準となります。

Q3. どのタイミングで保険会社に請求すればいいですか？

A3. 治療が終了してから請求手続きを進めるのが一般的です。
治療期間が完了すると、損害額が確定するため、それをもとに請求を行います。ただし、途中経過での治療費請求も可能です。

Q4. 後遺症の等級認定を受けるにはどうすればいいですか？

A4. 医師の診断書が必要です。
後遺障害診断書を医療機関で作成してもらい、それを保険会社に提出して審査を受けます。

まとめ

交通事故後の賠償金請求は、治療の継続と記録の管理が重要です。複雑な手続きが絡む場合もありますが、適切に対処することで正当な補償を受け取ることができます。TSUNAGI接骨院では、治療だけでなく保険手続きや賠償金請求のご相談にも対応しておりますので、安心してご利用ください。